断熱効率を上げる窓の仕様

断熱効果を上げるために断熱材をあれこれ何にするか
迷う方も多いと思いますが、
窓が断熱性能の弱点となっていることが多いのです。

都市部では断熱材の厚さを厚くするには限界がある!

断熱効果を上げるにはまずは単純に断熱材の厚さを
厚くすればよいのですが、
一般的な充填断熱(木造の柱の幅の中に断熱材を入れる)
では2×4工法の場合、90mm程度、
在来工法の場合105mmが限界です、
もっと断熱性能を上げようとすれば、
外断熱+充填断熱としたりしますが、
建築コストもかかり、かつ、部屋の有効面積が
少なくなってしまうなどの問題があります。

断熱性能は窓やドアの性能も重要!

そこで窓の性能を上げることを考えてみましょう。
現在、一般的な住宅の窓もアルミサッシの複層ガラスが
当たり前に時代ですが、
少なくとも断熱性能を求めるのであれば、
アルミ+樹脂の複合窓を採用、
ガラスは夏季の日射を考慮にすれば、
Low-E複層ガラスを使うのが
普通だといってもいいと思います。

コストの関係や都市部で敷地の関係から
充填断熱で施工せざるを得ないが、
断熱性能を上げたいのであれば、
樹脂サッシ+Low-E複層ガラスの
使用を検討してはいかがでしょうか。
最近では樹脂サッシの枠に断熱材が充填されているものや、
ドイツ製の高性能樹脂サッシなども市販されています。

国内のメーカーでも最近では樹脂サッシ+Low-E3層ガラス
製品も出てきています。

断熱の弱点である窓や
玄関ドアの断熱性能を上げることで、
住宅全体の断熱性能も上がります

リフォームで窓を取り換えることができない場合も、
窓から逃げる熱を抑えるために、
今ある外部のサッシはそのままで、
内側の木の枠が回っている部分に
取り付けることができるサッシも出ています。
実際、リフォーム工事で使いました。

窓や玄関ドアの気密も大事!

最近は外国のメーカーだけでなく国内メーカーでも、
熱損失が少ないサッシが出ています。
家の断熱性能を検討する際には断熱材の性能に加え、
各メーカーの窓と玄関ドアの仕様を検討してみるのもいいでしょう

それに加えて、断熱性能を上げて家の気密を高めると、
窓の気密性も必要になります
ので、
気密性能も検討しましょう。