フラット35と住宅の設計図の話

自宅を建てることになった、いつも行く床屋との会話。

住宅ローンの話(フラット35)

床屋:「先日、家を建てるために土地の契約を済ませたんですよ」

私:「へー、それで今住んでいるところの近く?」

床屋:「いや、ちょっと違うところなんですけど、住宅ローンはフラット35を使おうと思うんですよ」

いつも行く床屋は、私との世間話をするうち、私が住宅に関わる仕事をしていることをわかって、
住宅ローンの話を振ってきたようだ。

私:「それで、フラット35はSを使うの?」

床屋:「Sって何ですか?」

私:「金利AとBがあるけど聞いたことない?」

床屋:「わからないですねー」

私:「土地を買ったんなら、建てるのは決まりなんだろうから、将来のことも考えて計画するほうがいいよ、例えば売却する可能性とか」

床屋:「売却ですか?、子供がいるので将来誰かが使うだろうし、考えなくてもいいように思うんですが」

私:「先のことはわからないから万一のことも考えて、例えばさ、長期優良住宅なんかにしておくと将来売却しやすいかもね」

床屋:「長期なんちゃらって何ですか?、初めて聞きます」

私:「まー、内容はともかく長期優良住宅の場合、フラット35Sの金利Aが使えるからね」

床屋:「建物の内容をよくするってことは金利が高くなるってことですよね?」

私:「いやいや、フラット35Sの金利Aの方が有利だよ、だけど工事費が高くなるって言われるかもね、あと、設計費用も、
工事費を安く抑えたいなら、耐震性を上げる方法でもフラット35Sの金利Aが使えるよ、業者さんに聞いてみたら」

床屋:「自分でも調べて業者に相談してみます」

私:「あとさ、業者に相談する前に、こんな第三者があるから相談してみたら」

床屋:「そーですか、わかりました、・・・・(メモ書き中)」

フラット35とは:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の最長35年固定金利の住宅ローンです。
フラット35Sとはフラット35を利用する場合、建物を一定条件の仕様とした場合、
金利を一定期間下げることができる制度。
フラット35S(ZEH)、フラット35S(金利Aプラン)、フラット35S(金利Bプラン)がある

詳しくは住宅金融支援機構まで。
https://www.flat35.com/loan/index.html

約1か月後。

住宅の設計図の話

私:「家、建て始めた?」

床屋:「いやいや、今設計の真っ最中でその設計が終わってから契約なので建てるのはまだ先です、
それにしても打ち合わせに行くたびに1時間以上かかるし大変ですよ、クローゼットにバーを何本作るかなんか聞かれて」

私:「良かったじゃん、ちゃんと設計してくれるところで、なかには間取りと外観(立面)を提示されて
設計が終わったので契約しましょうなんて言うところもあるよ」

床屋:「へー、そうなんですか、それで、先日お聞きした長期優良住宅ですが、建てる家が3階建てで
車庫を造るので難しいといわれましたよ。でも、内容はわかりませんが、フラット35Sの金利Bにしてもらいました」

私:「そうか、これからが楽しみだね」

以上、床屋とのよもやま話。

住宅の設計図とはどんな図面でしょうか?
図面の種類は特に決まりはありません。
設計図は建つ家をイメージすいるため、
建築許可を受けるため、第三者が内容を把握するため、
家を建てるために必要な費用を出すため、(積算と見積)
そして、具体的に施工するために必要な場合と、
様々な目的のために書かれることになります。

設計図で一番大事なことは、
自分たちが建てたい家を
建てる人(工務店やハウスメーカー)に伝えることです。
それにはどんな設計図が必要か、計画を始める前から、
設計に携わる人に相談することから始めましょう。