今まで、
住宅を建てた方や
これから建てる方から
様々な相談を受けてきました。
そんな中で
自分で、家を造る前に
十分な時間を取って
家づくりのハウツー本を何冊も読み
様々なウェブサイトも参考にして
住設やサッシや建材のメーカーのショールームにも
足を運んで情報を収集した。
という建て主の方も
結構いらっしゃいました。
それは、
自分の家を自分が主導して進めたいとか、
業者と対等に話がしたいとか、
高い買い物なので失敗はできないからとか、
理由は様々なのかもしれません。
そういう方の話を伺っていると
大概の方は
比較的正しい知識を習得されているという
印象を持ちます。
しかし、
そのように
時間を掛けて勉強されてきて
住宅を建てている方でも
住宅会社とぎくしゃくした
関係になってしまう方も
結構多いのです。
理由はどうあれ、
時間を掛けて勉強してきたのに
なぜそうなってしまうのか、
理由の一つは
経験不足だからです。
知識は正しいのですが、
実際の現場は
正しいことばかりでは
収まらない事もあります。
実際の設計や施工で
建て主が
正しいと思った方法とは違う方法で
設計や施工がされていて、
そのことを住宅会社に伝えたところ、
自分の知っている方法とは
違う答えが返ってきて
疑問に思い調べる、
しかし調べれば調べるほど
調べた先で、
また違う意見も出てきて、ますます
わからなくなる。
また別の方は、
自分の吸収した知識が間違っていないか
建材メーカーに問い合わせる。
メーカーは教科書通りの
返答をする。
建て主は
やっぱり、自分は正しいと考え
メーカーから言われたことをそのまま
住宅会社に伝える、
そして現場は混乱する。
混乱したので、
また建材メーカーに相談して、
また住宅会社に伝える。
現場はますます混乱する。
住宅会社も
そのような状況なのに
まだ自分たちがしてきたことを
繕おうとする。
ご自分で住宅を建てる前に勉強された
建て主の方たちは、
間違った事を吸収していたわけではないのです。
ただ、
建築の方法の根本までは
学べていなかったので
教科書通りにいかない場合の
アレンジができないのです。
相談できる設計（現場監理者）
と一緒に家づくりを進める。
このように
自分も積極的に
家づくりに参加したいと
思われる方は、
設計から現場施工まで
住宅会社とは別に、
相談できる設計者と一緒に
家づくりを進めるのがおすすめです。