家づくり、係争にならないために

あなたが家づくりをお願いするハウスメーカーを決めるときは
どのようなことが決め手で選んでいますか。

ハウスメーカーが打ち出している家づくりに取り組む
姿勢であるとか、材料の良さであるとか、
そのハウスメーカーの工法の独自性とか、
施工の確かさとか、
デザインの良さとか、
その会社の社会的知名度とか、
営業の人柄などで選んでいるという方も
多いのではないでしょうか。

ただ、家づくりを託したハウスメーカーが、
家づくりの最中に看過しがたいミスを犯した場合。

メーカー側もあなた対して、その犯したミスについて
起きた経緯や、場合によっては自分たちが行った行為に対しての
妥当性を説明し、またミスもできる限り挽回させ、
関係を改善させていこうと努力したが、
その甲斐無く、あなたとの間で係争になってしまった場合、
裁判ではどんなことが争われるのでしょうか

依頼した建て主とハウスメーカーの争いが法廷まで持ち込まれるのは、
特殊なケースだけじゃないの? と思われるかもしれませんが、
そうともいえないのです。
普通の施主と普通のハウスメーカーが法廷で争うなんてことは
意外と多いのです。
普通と思っていることがボタンの掛け違いから、
相手に対しての不信感にかわり、
係争まで発展してしまいます。

裁判で争われるのは遵法性です
そんなの当たり前じゃないか。
と思いますよね。

でも、あなたがそのハウスメーカーを
選んだ理由はなんだったのでしょうか

ハウスメーカーが打ち出している家づくりに取り組む
姿勢であるとか、材料の良さであるとか、
そのハウスメーカーの工法の独自性とか、
施工の確かさとか、
デザインの良さとか、
その会社の社会的知名度とか、
営業の人柄などで、選んでいたはずですよね。

家づくりを託すハウスメーカー選びで、
そのハウスメーカーが今まで施行してきた住宅で
施主との関係で争いがないことを第一の基準に
しようとすることは皆無とは言いませんが、
ほとんどいないのではないでしょうか。
それと、
かりにハウスメーカーと施主との係争の有無を
調べようとしたところで、裁判所や弁護士などの
関係者が公表することはありませんし、
争った当事者も口を閉ざすのが
普通ですよね。

それと、誰もが係争を起こすのは特殊なケースで、
自分とは関係が無いと思うのも普通のことではないでしょうか。

裁判になれば、
あなたがそのハウスメーカーを決めた決め手になる
そのメーカの良さが裁判で評価されるとは限らないと言うことです。
裁判では不毛な争いが待っているかもしれません。

私が今回のブログで言いたいのは、
そのような感覚的な事で家づくりの依頼先を決めない方が
良いと言っているのではありません

ハウスメーカーは組織で家づくりを行っています。
組織ですので、営業、設計、現場監督それぞれ
担当者が別になっています。
「打ち合わせの内容が伝わっていない」ということは、
あり得る事なのです。
決めたからには、ボタンの掛け違いなど防止できることは、
施主とハウスメーカーで協力して注意して家づくりを
進めた方がいいですし、万一、ミスを犯したとしても、
係争まで持ち込むべきではありません。

家づくりは注意深さも必要だと頭の片隅にいれて、
進めるようにしてください