住宅をオーダーする

昔は家を立てようとした場合、
建てる建物の規模や間取り
使う材料なんかも
その地域の大工と相談しながら
建てていたのですが、

人の流れが大きく変わり
住宅も大量に生産するあるという時代になり、
プレハブ住宅や土地から購入しなければならない方には
都合がよい建売住宅や
建築条件付き土地売り、など
住宅も商品として
いろいろな形の売り方が出てきました。

当然、中にはそんな既製品(シリーズ化された)
の家でなく
自分たちがいいと思った住宅をオーダーして
建てたいと思う方も結構いらっしゃいます。

そこで、
住宅をオーダーするとはどういうことなのか
を考えてみたいと思います。

住宅をオーダーするって?

自分がいいと思っている住宅を
オーダーするには、
自分が思っている家のことを
誰かに伝えて、
家を造る人たちの誰もがわかる
共通の図であったり、
文であったりを作る必要があるのです。

それが設計図というものなのです。

しかし、設計図といっても
営業段階で作った間取図や仕様書を設計図と
呼ぶこともあれば、
確認申請に必要な図面を設計図と
呼ぶこともあり、
またオーダーする人の意見を
何回も聞いて意見のやりとりをしたものも
設計図です。

たとえば、
建築条件付き土地売りの売り方で
『フリープランで自由設計です』という
宣伝文も見かけることがありますが、

建築条件付き土地売りの場合の
フリープラン
自由設計
と聞いて、皆さんはどんな印象を持たれるでしょうか。

建築条件付き土地売りの場合の
フリープランや自由設計とは
私が知る限り、「ある制約の中で
間取りだけは自由になる」ということです。

仕様はすでに決まっていて、
決まっている仕様から外れたものを
オーダーしようとすると
一般的な価格よりも高額な追加金額を
払わなければオーダーできず、
結局あきらめてしまうという方は
多いのではないでしょうか。

間取りもバルコニーやポーチの大きさや
平面形状の制約、ロフトの有無など
の制約がありそれを外れたオーダーを
するとこれも追加金額となることが
多いのです。

でもそんなのは、建築条件付き土地売りの場合で
あってちゃんとした自由設計やオーダーメイドを
謳うメーカーならばそんなことはないのでは?

住宅のオーダーは業者を選んでから始まるのではなく、
業者を選ぶ前が重要。

自由設計やオーダーメイドという言葉は
人によりイメージする内容がまちまちです。

営業段階でいろいろそのメーカーから
説明を受けて、
自分の建てたい家をオーダーするには
このメーカーがいいと思って契約をして
具体的な設計を始めたら、

自分たち家族が住宅の中で
一番こだわりを持っていた部分が
営業段階でできるといっていたことが
詳細設計を詰めた結果
できなくなったという方を知っています。

そのそもハウスメーカーは
「差別化」を図り
他のハウスメーカーとは違う特色をアピールしていますが、

それとは別に「自由設計」「オーダーメイド」
同時にアピールしています。

そもそも、
「差別化」
「自由設計」「オーダーメイド」とは
相反するものだと思いますが、
そうでもないのでしょうかね?

そのメーカーの「自由設計」を気に入って
契約したお客さんがそのメーカーが
「差別化」を勧めている商品を否定したらどうするのでしょうか。
本当はその両方を主張しているハウスメーカーは
「差別化の商品の中での自由設計」といった方が
正確な表現ではないかと思います。

いずれにしても、家をオーダーをしたいならば
作りたいイメージを業者を選ぶ前に具体に想定すること。

具体化させるためにはどことつきあうのが良いのか
焦らず、時間をかけよく考えることです。