企業倫理に思うこと

この手の記事を読んでは、スクラップしている。朝日新聞デジタルの記事を参照

取り立てて企業不正を追求するわけではないけれど、
自分は、試験や検査データ改ざんのウオッチャーといってもいいのかもしれない。

なぜ、私がそのような試験や検査のデータ改ざんのウオッチをしているのか。

それは参加したいたNPO法人で20年近く、
ハウスメーカーやパワービルダーと呼ばれる家づくりを担う会社が建てた家の、
建築中に施工状況を確認する機会を得たことがきっかけとなっている。

一言付け加えておくが、施工状況の確認というのは、
施工者のあら探しということではない。

現場を見るとき、設計図の内容だけでなく、意図も含め、現場が設計図通りに施工されているか?
という視点で確認する。

施工を行う担当者や職人も自身の仕事に誇りと自信を持って仕事をしているのも理解している。
その施工方針や方法、工法に感じ入り、
自身の設計方法にも取り入れてきた事も多くある。

しかし、組織的な家づくりの問題点も感じていた。

そして、建築現場のみならず、
今まで報道されてきた企業による試験データの偽装や改造、検査の不正は、
ある特定の業界や企業の問題ではないように思える。

どの業界も、どの企業も、組織として、自社の仕事に自信と誇りを持っていることと、
利益追求優先の圧力とが相まって、
無意識的に、我が社に限っておこりそうもない、欠陥のために、
利益追求の速度を緩めるか、止めてしまうような行為を多少偽造してしまうという行為も、
思考停止で無自覚的に行われてしまっているような気がする。

他の業界の改善策はわからないけれども、建築の場合、以前から言い尽くされている事ではあるけれど、
設計内容も含め、本当の意味での第三者による造る段階の確認を徹底することが、解決策だろうと考えている。