住宅の基礎コンクリートの品質

木造住宅の基礎のコンクリートの品質について。

木造住宅であっても基礎のコンクリートの品質には気を配りましようという話です。

在来工法も枠組壁工法(2×4工法)の場合も、地面の上に鉄筋コンクリートの基礎をつくります。
(鉄筋コンクリートとは、コンクリート内に鉄筋が組まれていてコンクリートを鉄筋が補強している構造体のことです)
その基礎の上に土台が載り在来工法の場合は柱が載り、枠組み壁工法の場合は1階の床が載りその上に枠組(スタッド)が載ります。
同然1階の上には2階が載り、3階建の住宅の場合は2階の上に3階が載ります。

ということは、建物の全ての重さや地震の時の揺れで生じた力は全て基礎に伝わるということです。
木造の住宅であっても基礎はとっても重要な構造体です。
基礎コンクリートの品質を設計段階で図面で指定して、現場が始まってからは工務店やハウスメーカーの監督任せにせず、
現場監理者が設計図通りのコンクリートが使われているかを確認することが重要です。

住宅建築の仕様書としてメジャーなものであり実務でもよく参考にするものに、
独立行政法人 住宅支援機構の木造住宅工事仕様書というものがあります。
そこにで、コンクリートの調合及び強度等として
1、コンクリートは、JIS に規定されたコンクリートとする。
2、呼び強度24、スランプ18cmとする。
コンクリートの品質についておおまかには以上のことが書かれています。

Studio Picoでは設計段階でコンクリートの品質についてどのように記載しているかというと、
以下のように記載しています。
・構造躯体のコンクリートはJIS A 5308 設計基準強度21、スランプ18cm、冬季温度補正有り
というように記載しています。

住宅支援機構の仕様書では(呼び強度24)と記載してあるのに対して、
Studio Picoの設計図面では(設計基準強度21冬季補正有り)と記載されていて違いがあります。
専門的な話になりますが、住宅支援機構の(呼び強度24)は冬季の温度補正が有る場合でも設計基準強度18以上を確保する狙いがあります
それと比較してStudio Picoの設計図面では設計基準強度21で指定しています
むろん、設計基準強度の18よりも設計基準強度の21のほうが強度は高くなります。

それでは現場でどのようにコンクリートの強度などを確認しているかといえば、
Studio Picoの場合事前にコンクリート配合計画書を提出してもらい、コンクリート打設当日には、
コンクリート納入書で確認を行っています。