最も簡単にできる耐震の補強方法として「建物を軽くする」という方法があります。
たとえば現在瓦屋根のお宅はガルバリューム鋼板などの鋼板類の屋根に替えるなどです。
それだけでも耐震性能が上がるんです!
そんなことで古い家の耐震性が上がるの?と思われるかもしれませんが、
今新築住宅を建てる場合でも、建物の重さに対しての規定の数値で
耐震性を確保するための「耐力壁」を決めています。
それは性能表示の耐震等級3の場合も同じです。
実際に耐震の補強工事として「屋根を軽くする」を実践しているお宅は結構あります。
住宅で多い屋根の種類として・瓦・コロニアル(スレートとも言う)・銅板やガルバリューム鋼板など
瓦が重いのはイメージつきやすいと思いますが、コロニアルと銅板やガルバリューム鋼板などは
共に軽い屋根のくくりとなっていますが、実際はコロニアルよりも鋼板類の方が軽いです。
屋根のやり替えを考えている方で耐震性に不安がある方は考えて見てはいかがでしょうか。
効果がある耐震補強を行う!
よく見かける補強方法に基礎と外壁とをステンレス製の金物+ボルトで緊結している物を見かけますが、
そのような金物で補強する建物の基礎が、設置する金物に地震の時にかかる力に耐えられるのか?疑問です。
またそのような金物は耐震性をあげられる物も有りますが、中には金物の設置だけでは耐震性をあげるものではなく、
地震による建物の変形を抑えるただけの効果しかなさそうな印象の物も多く見かけます。
内部の工事が無く簡単に補強が出来そうな物でもお金を掛けた分だけ効果があるのか、
きちんと説明して、設計そして監理(図面通り出来ているか現場の確認)、施工(工事)が出来る所にお願いすることが肝心です。