地域性を考慮した将来につながる伝統的な住宅

日本中どこに行っても同じような住宅が目立つ。

うちの母親の実家が北関東の

とある地方都市の外れに有る。(山に囲まれている)

私が子供の頃は(今でもそうかもしれないけど)

公共の水道は無かった。

山の湧き水を引いた水場が

各家にありどの家にもまだ囲炉裏があり

普通に生活に活用していた。

私の母の実家は築200年くらいたっている

茅葺き屋根の家だったが、

私が二十歳くらいの時には壊され

その当時一般的な住宅に建て替えられた。

そんな地域でも何年か前、法事で訪れると

品質管理された工場で多量に生産された

品質のばらつきが小さく合理的な方法で

建てられた住宅がいくつか存在していた。

家づくり、もともとは地場産業。

最近各地でエネルギーの地産地消の動きが

出てきていますが、

建築も元々は地場産業の

代表だったのではないでしょうか。

地元の石を使いその上に地元の木材で柱、梁を

築いて、地元産の藁で縄を使い

地元産の茅で屋根を葺き、地元産の土を使い

壁を造り、地元産の紙で障子や襖を造る。

残したくなるような家。
(永く使いたくなるような家)

 

それは地域の環境を考慮した
地域産業としての家づくりにあるのかもしれません。

回顧的でなく将来につながる家づくりを

ご一緒に考えてみませんか。